【60代クラフィックデザイナー検証】ノマドワーカーって？ノマドワークという働き方のメリットとデメリット

【のまど倶楽部】のスキルアップ!　〜ノマドワーカーとは〜

ノマド(nomad)は、英語で「遊牧民」の意味。近年、IT機器を駆使してオフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルを指す言葉として定着した。このような働き方をノマドワーキング、こうした働き方をする人をノマドワーカーなどと呼ぶ。
ノマド誕生の背景には、情報化社会とそれを支える技術の進歩がある。近年ブロードバンドが普及し、無線LAN(ローカルエリア・ネットワーク)を使える場所が増え、外出先でインターネットを利用できる環境が急速に整ってきた。クラウド・コンピューティングを利用することによって、自宅のパソコンだけでなく、スマートフォンなどを使って、喫茶店や移動の車内などでも仕事のデータにアクセスできるようになった。遠く離れた人と意見を交わしたり、様々な情報を手に入れたりすることも、容易になった。また、産業構造の変化により、仕事の質ややり方も変化し、様々なスキルを持つ人たちが会社の枠を超えて参加するプロジェクトが増えてきていることも、要因の一つである。
このような時代の変化の中で、会社に属さずとも、IT機器と人的ネットワークを活用して、その時々の仕事に適した場所を移動しながら、従来よりもスピード感をもって仕事をしている人が、ノマドの実践者としてメディアで紹介されるようになってきている。新しい働き方で自分の仕事をより進化させるだけでなく、これまでできなかったことを実現したり犠牲にしていたものを取り戻したりするなど、従来型の会社勤めよりも自由な生き方として描かれる場合も多い。小さなコンピューターを操って多くの仕事をこなす姿はスマートで魅力的だが、IT機器を使いこなすスキルだけではなく、積極的な情報取得や仕事の配分のコントロールといった自律が求められている。ノマドは、単にオフィスを持たないフリーランスの仕事人を指すのではなく、その可能性に注目した言葉と言える。(原田英美　 ライター ／ 2012年)

出典　(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について　情報

ノマドワーカー|働き方のメリット

仕事をする場所の自由度が高いです

ノマドワーカーは決まったオフィスを持たずに働く場所を選び、仕事をすることができます。スマートフォンやPCが手元にあって、インターネットがつながる場所であれば、好きな場所で働けます。カフェ、図書館、観光地のホテル、野外などあらゆる場所を選べます。気分や好みを優先し働く場所を変えられるため、モチベーションや生産性を自分で向上させることも可能です。

時間を有効活用できます

ノマドワーカーはオフィスへ出社する必要がなく時間を有効活用することも可能です。また決まった時間に出勤しなければならないというルールに縛られない可能性もあります。特にフリーランスとして働く場合は成果物を納めるこができれば、働く時間帯や労働時間の長さを自由に決めることができます。

組織や人間関係のストレスを減らせます

ノマドワーカーは決まった場所に毎日行く必要がない分、同じ人と毎日同じ空間で過ごすことが少なくなります。決まった場所で特定の人と過ごさない分、組織や人間関係でのストレスを減らすことができるかもしれません。

ノマドワーカーという働き方のデメリット

働く場所によってはコストがかかります

通常、企業はオフィスなど仕事をする場所を社員に無償で提供していますがノマドワーカーの場合、仕事をする場所は自分で確保しなければなりません。カフェや飲食店で仕事をした場合は飲食代がかかりますし、コワーキングスペースやホテルを利用する場合は、使用料金や宿泊代が発生します。また働く場所を探す手間というコストも生じます。

セキュリテイのリスクを負います

ノマドワーカーはどこでも働くことが許されているという反面でセキュリティ面に関しては十分注意をする必要があります。特に機密情報を使用する場合はワークスペースとして最適化された場所を使うかデータの紛失や覗き見がないように注意する必要があります。万一情報漏洩や紛失が発生した場合は、すべての責任を自分でとらなければならないという点も大きなデメリットです。

自己を管理する能力が必要です

ノマドワーカーはどこでも働くことが許されているという反面で生活のリズムをつくることが難しくなります。特に自宅やプライベートでも利用するカフェやレストランを仕事場とする場合は、プライベートと仕事の境目が曖昧になり生産性が低下していくことも考えられます。ノマドワーカーは自分の好きな環境を選べる分、どんな環境でも仕事の生産性を落とさないよう、自己管理を徹底しなければならない点に注意が必要なのです。

ノマドワーカーに必要なもの

PC、タブレット、スマートフォンなどのデバイス

通常、企業は仕事で必要になるデバイスを社員に無償で提供していますが、ノマドワーカーの場合PCやタブレット、スマートフォンなど、作業に必要なデバイスを自分で揃えなければなりません。また、ノマドワーカーはPCなどに不具合が生じた場合も、社内のシステム部門などを通じ、すぐに交換してもらうことなどが困難であるか、自己責任になる場合もあるかと思います。デバイスの不具合の際はどのように対応をするかなど備える必要があるかもしれません。

安定した安全なネットワーク環境

ノマドワーカーはあらゆる作業をするためにインターネットが必要となる場合がほとんどです。コワーキングスペースやサテライトオフィスにはフリーのWi-Fiが用意されていることもありますが、公共空間のフリーWi-Fiはセキュリティが脆弱であることや、速度が極端に遅い場合がありますので、作業をする場合はポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングを利用しましょう。

ビジネス用のコミュニケーションツール

ノマドワーカーにとってコミュニケーションを確実にするためには、オンラインコミュニケーションやテキストコミュニケーションに対して工夫が必要です。情報伝達を補助する機能や、すぐに反応できる操作性が備わっているビジネスチャットツールやWeb会議ツールを活用することが効果的です

これからの働き方

パソコンやタブレット、スマートフォンなどを持ちネット接続可能環境でなら仕事ができる業種はフリーランスの仕事人が行いやすいと思いますが、企業によっては「完全」もしくは「ほぼ」リモートワークを推奨している場合もあり今後は企業に所属しながら場所を選ばず仕事をできるスタイルも増えてくる可能性があると思います。今後は今まで以上に働き方の選択肢が増えると考えられるのではないでしょうか。

お疲れ様でした！以上です。

ノマドワーカーとは？働き方のメリットとデメリットのまとめ

ノマドワーカーって？ノマドワークという働き方のメリットとデメリットのまとめは以下です。

1. 【のまど倶楽部】のスキルアップ!　〜ノマドワーカーとは〜
2. ノマドワーカー|働き方のメリット
   1. 仕事をする場所の自由度が高いです
   2. 時間を有効活用できます
   3. 組織や人間関係のストレスを減らせます
3. ノマドワーカーという働き方のデメリット
   1. 働く場所によってはコストがかかります
   2. セキュリテイのリスクを負います
   3. 自己を管理する能力が必要です
4. ノマドワーカーに必要なもの
   1. PC、タブレット、スマートフォンなどのデバイス
   2. 安定した安全なネットワーク環境
   3. ビジネス用のコミュニケーションツール
5. これからの働き方
6. ノマドワーカーとは？働き方のメリットとデメリットのまとめ